3Dモデルのアバター(キャラクター)を自由に動かす為にはVR機器が必要となります。
これからVTuberとして新しくVR機材を買う方に向けての紹介・解説記事となります。
この記事で紹介するVR機器は以下の呼び方をしますが、同じ機材です。
- ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
- VRヘッドセット
- VRゴーグル
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)にはどんな種類があるのか、数あるHMDの中から現在使用率が多く人気のある機材をピックアップして紹介します。
ヘッドマウントディスプレイとは?
ヘッドマウントディスプレイ(英語: Head Mounted Display、略称: HMD、頭部装着ディスプレイ)は、頭部に装着するディスプレイ装置のことである。
今回紹介するのはVR・3D用ヘッドマウントディスプレイです。
ネット上ではHMDと略して呼ぶ方も多く、この記事でも略称を使っております。
VR・3D用のHMDを装着する事で立体的な映像を楽しむことできのですが、その仕組みは脳が起こす錯覚による現象です。
3D用ヘッドマウントディスプレイは左右で別々の映像を人の目に映し出します。
その映像を人の脳内で合成することにより物を立体的に見ることが可能となるのです。
日本国内でもVR向けのゲームが開発・販売されており、家庭用ゲームPS4で使用する「PlayStation VR」も登場して話題を呼びました。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)にはどんな種類があるのか
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は大きく分けて4つの種類に分かれます。
- PCに接続して使うPC用ヘッドマウントディスプレイ
- PC不要の本体だけで遊べるヘッドマウントディスプレイ
- PS4で使用するPlayStation VR
- スマホ本体を使用するスマホ用ヘッドマウントディスプレイ
今回紹介するのはPCに接続して使用するヘッドマウントディスプレイです。
VRゲームを遊びつつVTuberとして活動するための機能を備えた機材に絞ります。
PC用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)
上の図はsteamで2018年から2019年にかけて使用されているVRヘッドセットのグラフです。
大きく分けて2つのVRヘッドセットが多く使われているのがわかります。
- HTC VIVE
- OCULUS RIFT
VRヘッドセットは他にも種類がありますが、今回は使用率の多い上記2つのヘッドセットに注目して解説していこうと思います。
HTC VIVE
HTC VIVEとは?
バーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレイ (VR HMD)。
基本セット
- ヘッドセット
- コントローラー
- ベースステーション
特徴1・ルームスケール
部屋に2つのベースステーション(カメラ)を設置してルームスケールすることで高精度な360度のトラッキングが可能になります。
ルームスケールでVRの空間を自由に歩いたりできるので初めて使うときは感動するほど自由度が高い機能だと言えます。
特徴2・VIVEトラッカー
HTC VIVEの最大の特徴は、VIVEトラッカーが使えることです。
VIVEトラッカーとは何か?
VIVEトラッカーとは追加のコントローラー(モーショントラッキング)のことで足や腰に付けることにより、全身のトラッキングが可能となります。
基本的に左右の足と腰に合わせて3つ付ける事になります。
更に追加でVIVEトラッカーを増やすことにより、腕や足の関節の動きが再現可能な高精度なトラッキングができます。
動画紹介
7個のトラッカーを使うことで自然な動きも再現可能です。
特徴3・高性能なVive Pro
Vive Proとは?
HTC VIVEの上位機で、プロ仕様のトラッキングが可能。
解像度やオーディオが強化されています。
HTC VIVEとVive Proの比較
Vive Pro | HTC Vive | |
ディスプレイ | 対角3.5インチ | 対角3.6インチ |
解像度 | 片目あたり1440×1600ピクセル (合計2880×1600ピクセル) | 片目あたり1080×1200 (合計2160×1200ピクセル) |
リフレッシュレート | 90Hz | 90Hz |
視野角 | 110度 | 110度 |
HTC VIVE・詳細情報
必要動作環境
GPU | NVIDIA® GeForce® GTX 970、AMD Radeon™ R9 290 の同等品またはそれ以上 |
CPU | Intel® Core™ i5-4590/AMD FX™ 8350 の同等品以上 |
Memory | 4 GB 以上 |
ビデオ出力 | HDMI 1.4、DisplayPort 1.2 以降 |
USB ポート | 1x USB 2.0 以上 |
オペレーティングシステム | Windows® 7 SP1、Windows® 8.1 以降、Windows® 10 |
Oculus Rift S・Oculus Quest
現在、OCULUS RIFTの販売が終了した為、今後は以下の2種が主流となります。
- 「Oculus Rift S」
- 「Oculus Quest」
OCULUS RIFTは生産終了していますが、Amazonでまだ正規輸入品を購入することは可能です。
Oculus Riftとは?
Oculus社が開発・発売しているバーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレイ。
基本セット
- Oculus Rift ヘッドセット
- Touchコントローラー2機
- ヘッドセットケーブル
特徴1・インサイドアウトトラッキング
OCULUS RIFTの後継機である「Oculus Rift S」と「Oculus Quest」にはインサイドアウトトラッキングセンサーがヘッドセットに付いています。
先ほど紹介したHTC VIVEのルームスケールに使うベースステーション・外部センサー不要で360度のトラッキングが可能となりました。
外部センサー不要になったことにより、場所を気にせず使えるようになったので嬉しい機能です。
特徴2・「Oculus Rift S」と「Oculus Quest」の違いについて
簡単に説明すると
- 「Oculus Rift S」はPCに接続して使うヘッドマウントディスプレイ。
- 「Oculus Quest」はPCを必要としないスタンドアローン型のヘッドマウントディスプレイ。
「Oculus Rift S」は従来通りPCに接続して使用するHMD
ケーブルは一本で、PCに接続するのはUSB3.0とDisplayPortだけです。
「Oculus Quest」はPCを必要とせず、ヘッドセットとコントローラーのみで使用できるタンドアローン型となっています。
注意としてOculus QuestのセットアップにはiOS・Android用のOculusアプリを使用するので、スマホが必要になります。
Oculusでおすすめなのはどちらか?
結論から言うと「Oculus Rift S」になります。
VR機器を使用するVTuber活動をするならどうしてもPCが必要になります。
今回はVTuber向けのヘッドマウントディスプレイといううことで「Oculus Quest」はその趣旨から外れている為、除外となります。
単純にVR体験がしたい・VRのゲームがしたいなら「Oculus Quest」もおすすめです!
Oculus Rift S・詳細情報
必要動作環境・最小スペック
GPU | NVIDIA GTX 1050Ti / AMD Radeon RX 470以上 |
CPU | Intel i3-6100 / AMD Ryzen 3 1200、FX4350以上 |
Memory | 8GB以上のRAM |
ビデオ出力 | DisplayPortTM 1.2 / miniDisplayPort (アダプター同梱) |
USB ポート | USB 3.0ポート1つ |
オペレーティングシステム | Windows 10 |
VTuber向けのHMDはどれがおすすめなのか
現在販売されているヘッドマウントディスプレイ(HMD)で値段や機能を考えると
- HTC VIVE
- Oculus Rift S
この2つに絞られますが、現在活動されているVTuberの方々がどちらを使っているのか調べてみましたが、圧倒的にHTC VIVEの使用率が高かったです。
やはりVIVEトラッカーによる高度で自然なトラッキングに差が出るように感じます。
しかし、steamVRのヘッドマウントディスプレイの使用率は「Oculus Rift S」が段々増えてきています。
インサイドアウトトラッキングによる外部センサーを使用せず場所を気にしない利点もあります。
VRのゲームをする事を目的にするなら「Oculus Rift S」も十分おすすめです。
HTC VIVEにおすすめの周辺機器・アクセサリ
バーチャル生活を快適にする為におすすめの機材を紹介します。
HTC VIVE デラックスオーディオストラップ
ヘッドフォンが付いたHTC VIVE(HMD)用のベルトです。
頭や顔にかかる負担を軽減できるのでおすすめです。
Viveトラッカー固定用ベルト・専用 ホルダー
VIVEトラッカーを固定するためのベルトやホルダーです。
ヘッドマウントディスプレイまとめ
今回はVTuber向けのヘッドマウントディスプレイの紹介をさせていただきました。
これから新規でVR機材の購入を考えている方の参考になれば幸いです。
様々な種類がありますが、VTuber向けはPC用となりますので購入する際は間違えないようにして下さい。