インテル第14世代CPUの「Core i7 14700K」の基本性能と比較について情報をまとめました。Core i7 14700Kを搭載したおすすめゲーミングPCも紹介します。
「Core i7 14700K」基本性能・比較

2023年10月17日に発売された第14世代CPUの「Core i7 14700K」の基本性能や「Core i7-13700K」の性能の比較について紹介します。
Core i7 14700KはIntel の最新第14世代の上位モデルで発売日の価格は78,800円、先代のCore i9-13900Kの発売価格が74,800円だったので約4,000円程の値上がりをしています。
Core i7 14700KとCore i7-13700Kの性能比較
CPU | 14700K | 13700K |
---|---|---|
ソケット | FCLGA1700 | FCLGA1700 |
合計コア数 | 20 | 16 |
Pコア数 | 8 | 8 |
Eコア数 | 12 | 8 |
スレッド数 | 28 | 24 |
Pコア最大クロック | 5.50 GHz | 5.30 GHz |
Eコア最大クロック | 4.30 GHz | 4.20 GHz |
合計L2キャッシュ | 28 MB | 24 MB |
キャッシュ | 33 MB | 30 MB |
ベース電力(PBP) | 125 W | 125 W |
最大電力(MTP) | 253 W | 253 W |
まずは先代のCore i7-13700Kから何が変わったのか説明します。
↑はi7-13700Kとの仕様を比較した表になります。Pコアの数は変わらずにEコアの数が8→12に増えました。さらにキャッシュ/L2キャッシ容量が前世代に比べて微増しています。
動作クロックが上がっています。最大クロックで言えばPコアが 0.2GHz増えて最大5.50 GHzになり、Eコアに関しても0.1GHz増えています。
第14世代から新機能が追加されたのでご紹介します。
特に注目したいのが、intel APOという機能は特定のゲームの性能が跳ね上がるそうなのでこれについても後に説明します。
対応マザーボード
2023年10月に第14世代Intel Core対応マザーボードがASUSから発売されました。
今回の第14世代は対応するマザーボードの仕様が少し特殊で、Intelの600番台~700番台のマザーボードに対応していて12世代向けの600番台のマザーボードにも対応しているので2世代前のマザーボードも使用可能です。
ただし、BIOSが古い600番台のマザーボードだと起動ができなくて14世代対応バイオスにアップデートされている必要が あります。
よくわからない方は↑で紹介している日本国内向けに発表された第14世代対応マザーボードを是非チェックしてみて下さい。
価格推移

2023年11月時点でAmazonの販売価格を調べてみたところ、「Core i7 14700K」は税込み75,475円でした。第13世代 「Core i7-13700K」は税込み64,200円なので前世代と比べて約1万3千円の差があります。

BTOパソコンショップのドスパラでは約76,800円で販売されていました。発売されてから間もないので今後の値段の変動に注目していきたいところ。
ベンチマークで性能比較
検証環境 | |
---|---|
CPU | Core i7 14700K Core i7-13700K Core i7-12700K |
グラフィック | GeForce RTX 4070 |
メモリ | DDR5 7200MT 32GB (2x16GB) |
マザーボード | GIGABYTE Z790 AORUS MASTER X |
「Cinebench R23」で測定

Cinebench R23を使用して3Dレンダリングの性能比較をおこないました。
全てのコアを使っ た時のマルチのスコアでCore i7-13700Kに比べ、Core i9-14900Kが約14%ほど性能が上がっていました。
コア単体の性能を見るシングル のスコアはCore i7-13700Kに比べ、Core i9-14900Kが約3%ほど性能が上がっています。
premia pro(動画編集ソフト)で測定

動画編集ソフトpremia proでYoutubeに投稿する約12ほどの動画を同じ条件でハードウェアエンコード(GPUエンコード)で書き出しをしましたが、GPUエンコードなので前世代のCore i7-13700Kと比べても差はほとんどありませんでした。
ゲーム性能比較
フォートナイト


「1% low fps」とは、ベンチマークテストを実行した際、1%の時間に最も低いフレームレートとなった値のことです。
Epic Gamesが開発・運営するオンラインバトロワゲームの「フォートナイト」でフルHDパフォーマンスモードで測定しました。
Eコアが増えたりブーストクロック数が増えた影響か前世代のCore i7-13700Kに比べて若干ですが数値の伸びが確認できました。
オーバーウォッチ2


ブリザード・エンターテイメントが開発・運営する基本プレイ無料のチーム制アクションゲームの「オーバーウォッチ2」でフルHD・ウルトラ画質でFPSを測定しました。
こちらは前世代のCore i7-13700Kと変わらない結果となりました。電力制限を解除した状態の計測でもほぼCore i7-13700Kと一緒の数値となりました。
intel APOについて

「Intel Application Optimization(以下APO)」とは、インテルCoreプロセッサー(第14世代)から搭載された新機能で特定のゲームにおいて高いパフォーマンスが発揮されます。
この機能を利用すれば対応ゲームにおいて10%以上フレーム レートが向上するとintel newsroomで説明されていました。
まだ対応されたゲームタイトルは少ないですが、今後対応するゲームが増えることでゲームが今まで以上に快適に遊べるようになります。
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まとめ
今回はCore i7 14700Kの基本性能・前世代のCPUの比較についての情報を掲載しました。
「Core i7 13700K」と比べても性能差はほとんどなかったので、既にCore i7 13700Kをお持ちの方は無理して買い替える必要は無いでしょう。
新規でCore i7の購入を検討されている方はインテル第14世代のCore i7 13700Kを購入されてみてはいかがでしょうか。