新しくPCを選ぶ際、ノートパソコン、デスクトップパソコン、タブレットPCなど様々な種類があり、迷ってしまいますよね。そこで今回は、PCの種類と購入時のポイントについてご紹介します。
用途別、目的別、メーカー別など、様々な視点からおすすめの機種を紹介しているので、今自分に必要なパソコンはどれか是非確認してみて下さい。
パソコンの種類について
パソコンには、デスクトップ型やノート型、2in1タイプなど様々な種類があり、OSやスペックの違いも考えて選択肢は多岐にわたります。初心者向けはどれを選べばよいか考えることも多いでしょう。では、パソコンの種類や選び方のポイントをわかりやすく解説します。
デスクトップパソコン
デスクトップパソコン(PC)は、特に性能、カスタマイズ性、コストパフォーマンスにおいて多くの利点を持っています。以下にその特徴を詳しく説明します。
デスクトップPCの特徴
デスクトップPCは、ノートPCと比較して一般的に高い処理能力を持っています。これは、サイズの制約が少ないため、大型の高性能パーツを搭載できるからです。特に、ゲームや動画編集などの重い作業において、その性能の差は大きく感じられます。
パーツの交換や追加が容易であり、自作PCを作成することも可能です。これにより、自分のニーズに合わせて性能を向上させたり、新しいパーツを取り付けたりすることができます。
同じ価格帯で比較した場合、デスクトップPCはノートPCよりも高性能です。これは、デスクトップPCが汎用パーツを使用することが多く、製造コストが低いためです。また、同じスペックであれば、デスクトップPCの方が安く購入することができます。
デスクトップPCはケース内のスペースが広いため、大型の冷却ファンを搭載でき、発熱を効果的に管理できます。これにより、高負荷時でも安定した動作が可能になります。
一方で、デスクトップPCは設置スペースを必要とし、持ち運びには不向きです。特に家庭やオフィスで使用する場合には、そのサイズと重量が考慮されるべきです。
こんな方にデスクトップパソコンがおすすめ!
大画面での文書作成や複数ウィンドウの同時表示が可能で、複数のソフトやアプリケーションを同時に開いて作業することができるため、マルチタスクが求められるビジネス環境において特に有用です。
デスクトップPCは、動画編集や3DCG制作といった高負荷タスクにも対応でききます。その高い処理能力と拡張性により、クリエイターは制作過程でのストレスを軽減し、より集中して創造的な活動に取り組むことが可能になります。
デスクトップPCは、高性能GPUを搭載することで、最新のゲームタイトルをスムーズかつ高画質でプレイすることができます。これにより、ゲームを快適に遊ぶことができるので、多くのゲーマーから支持されています。
ノートパソコン
ノートパソコンは、持ち運びのしやすさと多機能性から、現代の生活において様々な方が愛用しているパソコンになります。以下に、ノートパソコンの特徴とできることを詳しく説明します。
ノートパソコンの特徴
ノートパソコンの主な特徴として、デザイン、機能性、携帯性、性能が挙げられます。ノートパソコンはモニター、キーボード、タッチパッドが一体化されており、持ち運びが容易です。折りたたみ式のデザインにより、バック等に簡単に収納でき、出張や外出先での使用において大変便利です。
デスクトップパソコンと性能面でよく比べられますが、文書作成、表計算、インターネットの利用、動画視聴、プログラミング、画像・動画編集、オンライン会議、ゲーム、音楽制作、趣味活動など、様々なことができます。
ノートパソコンは、一般的な文書作成やウェブブラウジングには十分な性能を持つモデルから、高度なグラフィックデザインや動画編集に対応したハイエンドモデルまで、多岐にわたります。
こんな方にノートパソコンがおすすめ!
学生の方には特にノートパソコンがおすすめです。ノートPCは軽量で持ち運びやすく、授業や図書館での学習に最適です。特にOffice製品が搭載されたモデルは、レポート作成やプレゼンテーションの準備を効率的に行うことができます。
ビジネス面においてもノートパソコンは有用で、出張や会議が多い方には、長時間バッテリーと高い処理能力を備えたノートPCが適しています。テンキー付きモデルは、数字入力が多い経理や財務関係の仕事に便利です。
Web会議に対応したカメラやマイク機能を搭載したモデルは、快適なリモートワーク環境でも有用です。
クリエイター面においてもグラフィックス性能の高いノートPCは、外出先でのイラスト制作や写真編集に適しています。2in1タイプを選べば、タブレットモードでより直感的な作業が可能です。
タブレットパソコン
タブレットパソコンは、軽量で持ち運びやすく、さまざまな用途で使用できる多機能デバイスです。以下に、タブレットパソコンの特徴とできることを詳しく説明します。
タブレットパソコンの特徴
タブレットは通常、ノートパソコンよりも軽量で薄型です。これにより、外出先でも簡単に持ち運ぶことができ、移動中やカフェなどでの使用に適しています。
タブレットはタッチパネルを搭載しており、直感的な操作が可能です。指でのタッチやスワイプ、ピンチ操作などができるため、アプリの操作やウェブブラウジングがスムーズです。
タブレットは大容量バッテリーを搭載しており、長時間の使用が可能です。例えば、動画再生なら16時間以上持続するモデルもあります。
タブレットは外部キーボードやスタイラスペンと組み合わせて使用することができ、ノートパソコンのような作業環境を構築できます。特にクリエイティブな作業や文書作成において便利です。
こんな方にタブレットパソコンがおすすめ!
動画視聴や電子書籍を楽しみたい方にとって、タブレットはおすすめなデバイスです。軽量で持ち運びが簡単なため、どこでも気軽に使用できます。また、大画面での視聴は非常に快適で、エンメを存分に楽しむことができます。
クリエイティブな作業をする方には、タブレットのタッチスクリーンとスタイラスペンが便利です。タブレットパソコンは、イラストの作成や手書きメモの作成が直感的に行えます。デジタルアートやデザインにも適しており、アイデアをすぐに形にすることができます。
学生には、タブレットの持ち運びが学習の利便性を高めます。授業や図書館で簡単に持ち運べるため、学習効率が向上します。さらに、電子教科書やノートアプリを利用することで、学習資料の管理がより便利になります。
ビジネ面では、タブレットが会議や出張時に役立ちます。資料の閲覧や簡単な編集が可能であり、効率的に仕事をサポートします。また、プレゼンテーションツールとしても活用できるため、ビジネスシーンでの活躍が期待されます。
パソコン購入前に気を付けるポイント(スペック確認)
パソコンを購入する際には、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。これらのポイントを理解し、適切に選択することで、自分に最適なパソコンを見つけることができます。
OS
OS(オペレーティングシステム)は、パソコンにおいてユーザーとハードウェア、ソフトウェアをつなぐ重要な役割を果たします。OSは、メモリやCPUなどのリソースを効率的に管理し、アプリケーションがスムーズに動作するようにします。
Windows OS
Microsoft社が開発したOSで、PC向けとして最も広く使用されています。GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)に優れ、操作性が高いことが特徴です。また、多くのソフトウェアがWindowsに対応しているため、利用可能なアプリケーションが豊富です。
- 直感的なGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)により、初心者でも操作しやすい
- 豊富なソフトウェアとハードウェアの互換性を持ち、多様なアプリケーションやデバイスに対応
- Microsoft Office製品との高い親和性により、ビジネス環境での利用に適している
- 定期的なアップデートによるセキュリティ強化と新機能の追加
- 世界中で広く使用されているため、トラブル時の情報収集が容易
- ゲーミングPCとしての利用に適しており、多くのゲームタイトルに対応
- 企業向けの機能が充実しており、大規模な組織での導入に適している
mac OS
Apple社が開発したOSで、Apple製品との相性が良いです。高いグラフィック性能と操作性を持ち、iPhoneやiPadとの連携がスムーズです。
- iPhoneやiPadなど他のApple製品との優れた連携性
- 豊富なプリインストールアプリケーション(iMovie、GarageBand、Pages、Numbersなど)
- プログラミング言語(PythonやRubyなど)が標準で利用可能
- 多言語対応が充実しており、言語環境の切り替えが容易
- グラフィックデザインや動画編集、音楽制作などのクリエイティブ作業に適している
Chrome OS
Google社が開発したOSで、主にChromebookに搭載されています。Webブラウザ「Google Chrome」を中心に動作し、多くの作業をオンラインで行うことができます。
- 高速起動:電源を入れてから約10秒で使用可能
- 軽量設計:低スペックのハードウェアでも快適に動作
- セキュリティ:サンドボックス化、自動更新、ウイルス対策が不要
- クラウド連携:Googleサービスとの優れた統合性
- Android アプリ対応:Google Playストアから多数のアプリをインストール可能
CPU
CPU(中央処理装置)は、パソコンの頭脳として機能し、データの処理や演算を行う重要な役割を担っています。
CPUの性能は、クロック周波数(処理速度)、コア数(同時に処理できる命令の数)、キャッシュメモリ(高速にアクセスできる一時的なデータ保存領域)などによって決まります。高性能なCPUを搭載したパソコンほど、複雑な計算や多数のアプリケーションの同時実行が可能となり、全体的な処理速度が向上します。
Intel CPUのシリーズ一覧
パソコンに搭載されているCPUにはグレードによって性能差があります。性能が良いほど出来ることの幅が広がるので購入する前に確認しておきましょう。
今回はCPUの主要メーカーであるIntelの製品についてグレード別に用途や使用目的についてまとめました。Core i3~Core i7と数字が上がるにつれ性能も上がります。
グレード | 用途・使用目的 |
---|---|
Core i3 | 基本的なオフィス作業や軽いウェブブラウジング |
Core i5 | 一般的なビジネス用途や軽度のゲーミング、画像編集 |
Core i7 | ゲーミングや動画編集、3Dレンダリングなどのクリエイティブ作業 |
Core i9 | プロフェッショナルレベルの動画編集や3DCG制作、最新のAAA級ゲームなど |
グラフィック(GPU)
GPU(Graphics Processing Unit)は、パソコンにおける画像処理を専門に行う重要な部品です。特に3Dグラフィックスや高解像度の映像を扱う際に、その性能が求められます。
GPUは、多数のコアを持ち、同時に多くの計算を行うことができます。この特性により、複雑なグラフィックス処理やAIの計算などで優れた性能を発揮します。
高画質なゲームや動画編集では、CPU内蔵のGPUでは性能が不足することが多く、専用のグラフィックボードが必要になります。これにより、スムーズな動作と高品質な映像表現が可能になります。
NVIDIA GeForceシリーズ
NVIDIAのGeForceは、世界的に普及している高性能GPUシリーズです。GeForceは、ゲーミングだけでなく、動画編集や3DCG制作などのクリエイティブ作業にも適しており、多くのクリエイターにも支持されています。ただし、用途に応じて適切なモデルを選択することが重要です。
メモリ
メモリは、CPUが処理を行うためのデータを一時的に保存する場所です。これにより、CPUは必要なデータに迅速にアクセスでき、効率的な処理が可能になります。
デスクの作業スペースに例えられるメモリは、その容量が大きいほどパソコンの動作が快適になり、複数のアプリケーションを同時に効率よく実行できるようになります。
用途別おすすめメモリ容量
パソコンの用途によって必要なメモリ容量は異なります。以下は、一般的な用途別におすすめのメモリ容量をまとめたものです
ストレージ
ストレージはパソコンにおいてデータを長期的に保存する役割を担っています。OSやアプリケーション、ユーザーデータなどを保存します。電源を切ってもデータが消えないため、長期的なデータ保持が可能です。
HDDとSSDの違い
HDD(ハードディスクドライブ): 機械的なディスクを使用してデータを読み書きします。容量が大きく、コストパフォーマンスに優れていますが、速度はSSDより遅いです。
SSD(ソリッドステートドライブ): フラッシュメモリを使用し、高速なデータアクセスが可能です。耐衝撃性が高く、静音性にも優れていますが、HDDよりも高価です。
ストレージ容量の選び方
ストレージ容量の選び方は、パソコンの用途や個人のニーズによって大きく異なります。以下は、ストレージ容量を選ぶ際の注意点です。
モニター
パソコンのモニター選びでは、主に画面サイズ、解像度、パネルタイプの3つが重要なポイントです。一般的な用途では24〜27インチのサイズが人気で、解像度はフルHD(1920×1080)が標準的です。
より高精細な作業には4K(3840×2160)も選択肢となります。パネルタイプはIPS方式が色再現性に優れ、視野角が広いため多くの用途に適しています。
モニターのサイズ
モニターの解像度
モニターの解像度は画面の精細さを決定する重要な要素です。解像度が高いほど、より多くの情報を表示でき、画像や文字がより鮮明になります。以下に主な解像度の種類とその特徴をまとめました。
PCの購入はBTOメーカーがおすすめ
Blender用のPCを購入する際は、BTOメーカーを利用するのがおすすめです。
BTOとは「Build To Order」の略で、ユーザーの用途に合わせてパーツを選択し、カスタマイズしたPCを構成できるサービスです。 BTOメーカーでは、CPUやGPU、メモリ、ストレージなど、高性能パーツを自由に組み合わせることができます。
BTOメーカーの多くは、用途に合わせたPCの構成を提案しているため、初心者でも適切なスペックのマシンを選びやすいのが利点です。 さらに、アフターサポートが充実しているので、PC初心者の方も安心して利用できます。