動画編集やイラスト制作に適したクリエイター向けのPCを探しているけれど、どんなスペックが必要なのかわからない。そんな方に向けてこの記事では、クリエイターPCの基礎知識や必要なスペックについて解説します。
クリエイターPCとは?(基礎知識)
クリエイター向けPCとは、動画編集、3DCG制作、イラスト作成などのクリエイティブ作業に特化した高性能パソコンです。
一般的なPCと比べて、高性能なCPU、大容量メモリ、高速SSD、専用グラフィックボードを搭載し、負荷の高い処理をスムーズに行うことができます。
デスクトップPCとノートPCの違い
クリエイター向けPCには、デスクトップとノートの2種類があります。デスクトップPCは一般的に高い拡張性と高負荷な作業を行える性能を持っています。
一方、ノートPCは持ち運びが可能で、場所を選ばずに作業ができますが、パフォーマンスや拡張性ではデスクトップに劣ることが多いです。自分の作業スタイルや必要とするパフォーマンスに合わせて選ぶことが重要です。
クリエイターPCとゲーミングPCの違いは?
クリエイター向けPCとゲーミングPCはどちらも高性能なPCですが、目的や用途が異なるため、搭載されているパーツやスペックにも違いがあります。
クリエイター向けPCは、動画編集や写真編集、3DCG制作などのクリエイティブ作業に特化したPCです。そのため高解像度のディスプレイに対応しており、CPUやGPU、メモリなどの処理能力が優れています。また、大容量のストレージを搭載しているものが多く、大量のデータの保存や処理にも対応しています。
ゲーミングPCは、ゲームのプレイに特化したPCです。そのため、高フレームレートでゲームをプレイするために高性能なCPUやGPUを搭載しています。また、高速なメモリを搭載することでゲームのロード時間を短縮しています。
予算が限られている場合は、ゲーミングPCを検討してみるのもよいでしょう。近年では、クリエイター向けPCとゲーミングPCの境界線が薄れており、クリエイティブ作業にも十分に使えるゲーミングPCも増えてきています。
項目 | クリエイター向けPC | ゲーミングPC |
用途 | 動画編集、写真編集、3DCG制作など | ゲームのプレイ |
ディスプレイ | 高解像度に対応 | 高リフレッシュレートに対応 |
CPU | マルチコア・ハイスペック | シングルコア・ハイスペック |
GPU | グラフィック性能重視 | フレームレート重視 |
メモリ | 大容量 | 高速 |
ストレージ | 大容量 | 高速 |
クリエイターPCの必要スペック
クリエイターPCに必要なスペックは、用途によって異なりますが、一般的に高性能なCPU、十分なメモリ容量、高速なストレージ、そして専用のグラフィックボードが重要です。
CPU
クリエイター向けPCの心臓部とも言えるCPUは、パソコンの全体的な性能を決定します。特に、複数のアプリケーションを同時に動かすマルチタスク処理や、高解像度のビデオ編集、大規模な3Dレンダリングには、高性能なCPUが求められます。
動画編集や3DCG制作には、Intel Core i7/i9やAMD Ryzen 7/9シリーズなどの高性能CPUが推奨されます。これらのCPUは、高いマルチコア性能を持ち、複雑な処理を迅速に行うことができます。
イラスト制作などの比較的軽い作業でも、Core i5やRyzen 5以上のCPUが推奨されます。CPUを選ぶ際は、コア数、スレッド数、クロック周波数に加え、使用するソフトウェアの動作スペックを確認する事が重要です。
GPU
クリエイターPCにおいて、GPUは重要な役割を果たします。特に3DCG制作、動画編集、VR開発などの高負荷な作業では、高性能なグラフィックボードが不可欠です。
NVIDIA GeForce RTXシリーズやAMD Radeon RXシリーズが一般的に使用されており、例えば4K動画編集にはGeForce RTX 3060以上の性能が推奨されます。
また、GPUはレンダリング速度やプレビュー表示の快適さに大きく影響するため、予算に余裕がある場合は高性能なモデルを選択することで作業効率が向上します。ただし、イラスト制作など比較的軽い作業では、統合GPUでも十分な場合があります。
メモリ
クリエイターPCのメモリは、作業の効率と複数のタスク処理能力に直接影響する重要なパーツです。一般的に、クリエイティブ作業には16GB以上のメモリが推奨されますが、動画編集や3DCG制作などの高負荷タスクでは32GB以上が望ましいでしょう。
例えば、4K動画編集には最低でも16GB、理想的には32GB以上のメモリが必要とされています。Adobe Creative Cloudのソフトウェアを快適に使用するには32GB以上が標準となりつつあります。メモリ容量が多いほど、大きなファイルの処理やマルチタスクがスムーズになり、作業効率が向上します。
ストレージ
ストレージはデータを長期間保存する場所です。主にHDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の二種類があります。
一般的に、高速なSSDをシステムドライブとして使用し、大容量のHDDをデータ保存用として組み合わせる構成が推奨されます。
システムドライブには最低512GB、理想的には1TB以上のNVMe SSDが望ましく、これにより起動やアプリケーションの読み込みが高速化されます。
クリエイター向けのおすすめBTOパソコン
クリエイターにとって、高度な作業や複雑なプロジェクトを効率的に進めるためには、高性能なPCが不可欠です。これらのPCは、最先端の技術と高性能なパーツやデバイスを搭載し、複雑なマルチタスクにも対応できるよう設計されています。
≫BTOパソコンのおすすめメーカーについて詳しく解説しています。
マウスコンピューター(DAIV)
マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド(DAIV)とは、様々なクリエイターが所属するアマナグループから、「クリエイターによる、クリエイターのためのパソコン」というコンセプトの元に開発されています。プロユースからクリエイターを目指す方へのエントリーモデルまで数多くのPCが用意されています。
マウスコンピューターは自分の用途や予算に合わせて、最適なスペックのパソコンを選ぶことができます。また、国内でパソコンの生産を行っているため、品質やサポートの面で安心感があります。
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パソコン工房(SENSE)
パソコン工房のiiyama PC SENSE∞(センスインフィニティ)シリーズは、動画編集・イラスト制作・写真編集・CG制作・音楽編集など、多種多様なクリエイターニーズにお応えすべく、用途ごとに必要なスペックを検証されています。
SENSE∞シリーズは、最新のCPUプロセッサーやグラフィックカードを搭載したパソコンが数多くよういされており、最新のテクノロジーを活用した制作活動をサポートします。 特にSENSE∞シリーズのミドルタワークリエイターパソコンは、拡張性やメンテナンス性に優れています。
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ツクモ(eX.computer)
ツクモ(eX.computer)は、クリエイター向けPCやゲーミングPCなど、幅広いラインナップを展開しています。そのため、自分の用途や予算に合わせて、最適なパソコンを選ぶことができます。また、価格は明朗に表示されており、オプション料金などもわかりやすく表示されています。
ツクモのクリエイター向けPCは、BTOパソコンを検討している人にとって、選択肢のひとつとして検討すべきショップと言えるでしょう。豊富なラインナップや明朗会計、迅速な対応、充実したサポートなど、さまざまなメリットがあります。
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クリエイターPC・よくある質問
- Qクリエイター向けPCとはどんなPCですか?
- A
まとめ:クリエイター向けPC選びの決め手
クリエイティブな作業には適切なパーツ選びが欠かせません。PC選びでは、CPU、GPU、メモリ、ストレージのスペックを確認し、自分のやりたい事や作業スタイルに合わせた最適なモデルを選ぶことが重要です。
また、将来のアップグレードやサポート・保証も考えて選択することで、長期的に使用する事ができます。この記事がPC選びで困っている方の参考になれば幸いです。