インテル第14世代CPUの「Core i9-14900K」の基本性能と比較について情報をまとめました。Core i9-14900Kを搭載したおすすめゲーミングPCも紹介します。
「Core i9-14900K」基本性能・比較
Core i9-14900Kの基本性能
CPU | 14900K |
---|---|
コードネーム | Raptor Lake |
プロセス | 10nm |
ソケット | FCLGA1700 |
合計コア数 | 24 |
Pコア数 | 8 |
Eコア数 | 16 |
スレッド数 | 32 |
Pコア最大クロック | 6.0 GHz |
Eコア最大クロック | 4.4 GHz |
合計L2キャッシュ | 32 MB |
キャッシュ | 36 MB |
ベース電力(PBP) | 125 W |
最大電力(MTP) | 253 W |
2023年10月17日に発売された第14世代CPUの「Core i9-14900K」の基本性能や「Core i9-13900K」の性能の比較について紹介します。
Core i9-14900KはIntel の最新第14世代の最上位モデルで発売日の価格は109,800円、先代のCore i9-13900Kの発売価格が105,800円だったのでやや値上がりしています。
Core i9-14900KとCore i9-13900Kの性能比較
CPU | 14900K | 13900K |
---|---|---|
コードネーム | Raptor Lake | Raptor Lake |
プロセス | 10nm | 10nm |
ソケット | FCLGA1700 | FCLGA1700 |
合計コア数 | 24 | 24 |
Pコア数 | 8 | 8 |
Eコア数 | 16 | 16 |
スレッド数 | 32 | 32 |
Pコア最大クロック | 6.0 GHz | 5.80 GHz |
Eコア最大クロック | 4.4 GHz | 4.30 GHz |
合計L2キャッシュ | 32 MB | 32 MB |
キャッシュ | 36 MB | 36 MB |
ベース電力(PBP) | 125 W | 125 W |
最大電力(MTP) | 253 W | 253 W |
まずは先代のCore i9-13900Kから何が変わったのか説明します。
↑はi9-13900Kとの仕様を比較した表になります。製造プロセスは変わらずIntel7の10nm。コア数もPコア8、Eコア16の合計24コア32スロットとこちらも 変わっていません。更にキャッシ容量や メモリ仕様についても据置きです。
では何が変わったかと言うと動作クロックが上がっています。最大クロックで言えばPコアが 0.2GHz増えて最大6GHzになり、Eコアに関しても0.1GHz増えています。
仕様上についてはそれ以外全く同じです。しかし、第14世代から新機能が追加されたのでご紹介します。
特に注目したいのが、intel APOという機能は特定のゲームの性能が跳ね上がるそうなのでこれについても後に説明します。
対応マザーボード
2023年10月に第14世代Intel Core対応マザーボードがASUSから発売されました。
今回の第14世代は対応するマザーボードの仕様が少し特殊で、Intelの600番台~700番台のマザーボードに対応していて12世代向けの600番台のマザーボードにも対応しているので2世代前のマザーボードも使用可能です。
ただし、BIOSが古い600番台のマザーボードだと起動ができなくて14世代対応バイオスにアップデートされている必要が あります。
よくわからない方は↑で紹介している日本国内向けに発表された第14世代対応マザーボードを是非チェックしてみて下さい。
価格推移
価格 | |
2023年10月 | 110,909円 |
2023年11月 | 105,801円 |
2023年12月 | 110,909円 |
2024年1月 | 102,281円 |
2023年11月時点でAmazonの販売価格を調べてみたところ、「Core i9-14900K」は税込み110,909円でした。第13世代 「Core i9-13900K」は税込み94,000円なので前世代と比べて約1万5千円の差があります。
BTOパソコンショップのドスパラでは約106,800円で販売されていました。発売されてから間もないので今後の値段の変動に注目していきたいところ。
ベンチマークで性能比較
検証環境 | |
---|---|
CPU | Core i9-14900K Core i9-13900K Ryzen 9 7950X |
グラフィック | RTX4090 |
メモリ | DDR4 3200MHz |
マザーボード | ASUS ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI II ASRock B650E Steel Legend WiFi |
「Cinebench R23」で測定
シングルスレッド | マルチスレッド | |
Core i9-14900K | 2,250 | 37,098 |
Core i9-13900K | 2,166 | 36,484 |
Ryzen 9 7950X | 2,004 | 38,030 |
Cinebench R23を使用して3Dレンダリングの性能比較をおこないました。
全てのコアを使っ た時のマルチのスコアでCore i9-13900Kに比べ、Core i9-14900Kが約2%ほど性能が上がっていました。
コア単体の性能を見るシングル のスコアはCore i9-13900Kに比べ、Core i9-14900Kが約4%ほど性能が上がっています。
動画編集ソフトで測定
エンコード時間 | |
Core i9-14900K | 1,025 |
Core i9-13900K | 1,030 |
Ryzen 9 7950X | 1,125 |
CPUを使った動画エンコードで4K 動画をAV1形式にエンコードした時の処理時間を比較しました。
Core i9-13900Kに比べ、Core i9-14900Kのほうが動画の書き出し時間が短くなっていますが、性能差はほとんど変わりませんでした。共にクリエイティブ性能はトップクラスです。
ゲーム性能比較
Starfield
最高FPS | 最低FPS | |
Core i9-14900K | 121 | 100 |
Core i9-13900K | 119 | 99 |
Ryzen 9 7950X | 106 | 87 |
宇宙を舞台とした次世代型RPGであるStarfieldのFHDウルトラ画質の設定でFPSを計測しましたが、↑のグラフを見ても分かるように性能差はCore i9-13900Kに比べ微増という結果になりました。
サイバーパンク2077
最高FPS | 最低FPS | |
Core i9-14900K | 131 | 86 |
Core i9-13900K | 127 | 84 |
Ryzen 9 7950X | 111 | 71 |
グラフィック重視で有名な「サイバーパンク2077」のフルHDウルトラ画質で計測しましたが、こちらも先代のCore i9-13900Kとほぼ横並びの結果となりました。
intel APOについて
「Intel Application Optimization(以下APO)」とは、インテルCoreプロセッサー(第14世代)から搭載された新機能で特定のゲームにおいて高いパフォーマンスが発揮されます。
この機能を利用すれば対応ゲームにおいて10%以上フレーム レートが向上するとintel newsroomで説明されていました。
まだ対応されたゲームタイトルは少ないですが、今後対応するゲームが増えることでゲームが今まで以上に快適に遊べるようになります。
Core i9-14900K/Core i9-14900KF 搭載のおすすめゲーミングPC
マウスコンピューター(Core i9-14900KF搭載PC)
ストーム(Core i9-14900KF搭載PC)
パソコン工房(Core i9-14900KF搭載PC)
まとめ
今回はCore i9-14900KFの基本性能・前世代のCPUの比較についての情報を掲載しました。
「Core i9-13900K」と比べても性能差はほとんどなかったので、既にCore i9-13900Kをお持ちの方は無理して買い替える必要は無いでしょう。
新規でCore i9の購入を検討されている方はインテル第14世代のCore i9-14900KFを購入されてみてはいかがでしょうか。