3Dモデルのアバター(キャラクター)を自由に動かす為にはVR機器が必要となります。
これからVTuberとして新しくVR機材を買う方に向けての紹介・解説記事となります。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)にはどんな種類があるのか、数あるHMDの中から現在使用率が多く人気のある機材をピックアップして紹介します。
ヘッドマウントディスプレイとは?
ヘッドマウントディスプレイ(英語: Head Mounted Display、略称: HMD、頭部装着ディスプレイ)は、頭部に装着するディスプレイ装置のことである。
今回紹介するのはVR・3D用ヘッドマウントディスプレイです。
ネット上ではHMDと略して呼ぶ方も多く、この記事でも略称を使っております。
VR・3D用のHMDを装着する事で立体的な映像を楽しむことができるのですが、その仕組みは脳が起こす錯覚による現象です。
3D用ヘッドマウントディスプレイは左右で別々の映像を人の目に映し出します。
その映像を人の脳内で合成することにより物を立体的に見ることが可能となるのです。
日本国内でもVR向けのゲームが開発・販売されており、家庭用ゲームPS4で使用する「PlayStation VR」も登場して話題を呼びました。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)にはどんな種類があるのか
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は大きく分けて4つの種類に分かれます。
PC用ヘッドマウントディスプレイ
高解像度、高クオリティでVR空間を楽しむ為にPCに接続して使用するタイプ。
代表的なものだと「HTC VIVE PRO」や「Oculus Rift S」等が挙げられます。
「VR Ready 」認定のある程度スペックが高いグラフィックボードを搭載したPCを用意したり敷居が少し高いかもしれません。
スタンドアローン型
PCを必要とせず、ワイヤレスでストレスフリーなVRを楽しめる現在最も流行っているモデル。
代表的なものは「Oculus Quest 2」
PlayStation VR
2016年10月13日に発売したPS4やPS5用バーチャル・リアリティヘッドセット。
PlayStation VRに対応した様々な作品を楽しめる。
VR機器の存在を世間一般的に普及させた影の立役者
スマホ用ヘッドマウントディスプレイ
スマホにVR対応アプリをインストールして装着するVRゴーグル
エレコムを始め、スマホ用 VRゴーグルは様々なモデルがあります。
比較的安く買えるので気になったスマホアプリがあったら対応機種を調べてから購入しましょう。
PC用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の使用率について
上の図はsteamで2019年から2021年に使用されているVRヘッドセットのグラフです。
上位4つのVRヘッドセットを見てみましょう。
VRヘッドセットは他にも種類がありますが、今回は使用率の多い上記のヘッドセットに注目して解説していこうと思います。
HTC VIVE
HTC VIVEとは?
HTC Vive はHTCとValve Corporationにより共同開発されたバーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレイ (VR HMD)。
現在は様々な後継モデル発売され、ラインナップも充実しています。
基本セット
特徴1・ルームスケール
部屋に2つのベースステーション(カメラ)を設置してルームスケールすることで高精度な360度のトラッキングが可能になります。
ルームスケールでVRの空間を自由に歩いたりできるので初めて使うときは感動するほど自由度が高い機能だと言えます。
特徴2・VIVEトラッカー
HTC VIVEの最大の特徴は、VIVEトラッカーが使えることです。
VIVEトラッカーとは何か?
VIVEトラッカーとは追加のコントローラー(モーショントラッキング)のことで足や腰に付けることにより、全身のトラッキングが可能となります。
基本的に左右の足と腰に合わせて3つ付ける事になります。
更に追加でVIVEトラッカーを増やすことにより、腕や足の関節の動きが再現可能な高精度なトラッキングができます。
動画紹介
7個のトラッカーを使うことで自然な動きも再現可能です。
HTC VIVEとVive Proの比較
HTC VIVE Cosmos | Vive Pro | HTC Vive | |
ディスプレイ | 対角3.4インチ | 対角3.5インチ | 対角3.6インチ |
解像度 | 片目あたり1440 x 1700ピクセル
(合計2880 x 1700ピクセル) | 片目あたり1440×1600ピクセル
(合計2880×1600ピクセル) | 片目あたり1080×1200
(合計2160×1200ピクセル)
|
リフレッシュレート | 90 Hz | 90Hz | 90Hz |
視野角 | 110度 | 110度 | 110度 |
HTC VIVE・詳細情報
必要動作環境
GPU | NVIDIA® GeForce® GTX 970、AMD Radeon™ R9 290 の同等品またはそれ以上 |
CPU | Intel® Core™ i5-4590/AMD FX™ 8350 の同等品以上 |
Memory | 4 GB 以上 |
ビデオ出力 | HDMI 1.4、DisplayPort 1.2 以降 |
USB ポート | 1x USB 2.0 以上 |
オペレーティングシステム | Windows® 7 SP1、Windows® 8.1 以降、Windows® 10 |
Oculus Quest 2
Oculus Quest 2はフェイスブック・テクノロジーのブランド「Oculus」が開発したOculus Questの後継となるバーチャル・リアリティヘッドセットで2020年10月13日に発売されました。
Oculusから発売されているモデルで「Oculus Rift S」が有名ですが、現在販売を終了しています。
その為、Oculus Quest 2が現在の主流となります
基本セット
特徴1・インサイドアウトトラッキング
「Oculus Quest2」にはインサイドアウトトラッキングセンサーがヘッドセットに付いています。
先ほど紹介したHTC VIVEのルームスケールに使うベースステーション・外部センサー不要で360度のトラッキングが可能となりました。
外部センサー不要になったことにより、場所を気にせず使えるようになったので嬉しい機能です。
特徴2・スタンドアローン
PCを必要とせず、完全ワイヤレスでストレスフリーなVR体験ができます。
「オールインワンのVRヘッドセット」というコンセプトで開発され、従来のVRヘッドセットに比べてより軽く、コンパクトになりました。
PC不要と説明しましたが、「Oculus Linkケーブル」を使用することでPCに接続してPCVRも使用できます。
値段の安さ
最新型のVRゴーグルなのに値段が安い。
値段比較
- Oculus Quest 2(64G):37100円
- Oculus Quest 2(256G):49200円
- PlayStation VR:34980円
- VIVE Cosmos:98870円
oculus quest 2・詳細情報
ディスプレイ | 高速スイッチ液晶ディスプレイ |
解像度 | 3664×1920(片目1832×1920) |
リフレッシュレート | 60、72、90 Hzに対応 |
ストレージ容量 | 64GB | 256GB |
初めて買うならどれがおすすめ?
現在販売されているヘッドマウントディスプレイ(HMD)で値段や機能を考えると
Oculus Quest 2がおすすめです。
理由としてしては
- 値段の安さ
- 高解像度
- PC不要のスタンドアローン型
- 完全ワイヤレスで場所を取らない
- 必要であればOculus Linkケーブルを使ってPCVRとしても使える
- Oculus Questストアでゲームが充実している
値段に対してとにかく高性能である為、現在VRの入門用としてOculus Quest 2が一番のおすすめとされています
ヘッドマウントディスプレイまとめ
今回はVTuber向けのヘッドマウントディスプレイの紹介をさせていただきました。
様々な種類がありますが、VTuber向けだけでなく、VRに興味がある方にもおすすめのHMDとなっております。
これから新規でVR機材の購入を考えている方の参考になれば幸いです。
≫vtuberのなり方や作り方はこちらで紹介しています。