インテル第14世代CPUの「Core i5 14600K」の基本性能と比較について情報をまとめました。Core i5 14600Kを搭載したおすすめゲーミングPCも紹介します。
「Core i5 14600K」基本性能・比較
Core i5 14600Kの基本性能
CPU | 14600K |
---|---|
コードネーム | Raptor Lake |
プロセス | 10nm |
ソケット | FCLGA1700 |
合計コア数 | 14 |
Pコア数 | 6 |
Eコア数 | 8 |
スレッド数 | 20 |
Pコア最大クロック | 5.3 GHz |
Eコア最大クロック | 4 GHz |
合計L2キャッシュ | 20 MB |
キャッシュ | 24 MB |
ベース電力(PBP) | 125 W |
最大電力(MTP) | 181 W |
2023年10月17日に発売された第14世代CPUの「Core i5 14600K」の基本性能や「Core i5 13600K」の性能の比較について紹介します。
Core i5 14600KはIntel の最新第14世代の上位モデルで発売日の価格は59,800円、先代のCore i5-13600Kの発売価格が57,800円だったので約2,000円程の値上がりをしています。
Core i5 14600KとCore i5 13600Kの性能比較
CPU | 14600K | 13600K |
---|---|---|
コードネーム | Raptor Lake | Raptor Lake |
プロセス | 10nm | 10nm |
ソケット | FCLGA1700 | FCLGA1700 |
合計コア数 | 14 | 14 |
Pコア数 | 6 | 6 |
Eコア数 | 8 | 8 |
スレッド数 | 20 | 20 |
Pコア最大クロック | 5.30 GHz | 5.10 GHz |
Eコア最大クロック | 4 GHz | 3.90 GHz |
合計L2キャッシュ | 20 MB | 20 MB |
キャッシュ | 24 MB | 24 MB |
ベース電力(PBP) | 125 W | 125 W |
最大電力(MTP) | 181 W | 181 W |
まずは先代のCore i5 13600Kから何が変わったのか説明します。
↑はCore i5 13600Kとの仕様を比較した表になります。Pコア・Eコアの数は変わらず、スレッド数やキャッシュも前世代と変わらない数値でした。
変わった点はPコア・Eコアのクロック周波数でCore i5 13600KよりPコアの最大クロック数が0.2GHz、Eコアの最大クロックが0.1GHz性能があがりました。
前世代から変わったのはコアの動作クロック数と、第14世代から追加された新機能です。
特に注目したいのが、intel APOという機能は特定のゲームの性能が跳ね上がるそうなのでこれについても後に説明します。
対応マザーボード
2023年10月に第14世代Intel Core対応マザーボードがASUSから発売されました。
今回の第14世代は対応するマザーボードの仕様が少し特殊で、Intelの600番台~700番台のマザーボードに対応していて12世代向けの600番台のマザーボードにも対応しているので2世代前のマザーボードも使用可能です。
ただし、BIOSが古い600番台のマザーボードだと起動ができなくて14世代対応バイオスにアップデートされている必要が あります。
よくわからない方は↑で紹介している日本国内向けに発表された第14世代対応マザーボードを是非チェックしてみて下さい。
価格推移
Core i5 14600K (amazon価格推移) | |
10月 | 60,404円 |
11月 | 59,681円 |
12月 | 60,404円 |
1月 | 58,729円 |
2023年12月時点でAmazonの販売価格を調べてみたところ、「Core i5 14600K」は税込み60,404円でした。第13世代 「Core i5 13600K」は税込み46,980円なので前世代と比べて約1万2千円の差があります。
BTOパソコンショップのドスパラでは約76,800円で販売されていました。発売されてから間もないので今後の値段の変動に注目していきたいところ。
ベンチマークで性能比較
検証環境 | |
---|---|
CPU | Core i5 14600K Core i5 13600K Core i7 13700K |
グラフィック | GEFORCE RTX4070 Ti |
メモリ | DDR5 PC5-48000 16GB |
マザーボード | ASRock Z790 PG Lightning |
「Cinebench R23」で測定
シングルスレッド | マルチスレッド | |
Core i7 13700K | 2,075 | 29,460 |
Core i5 14600K | 2,040 | 24,250 |
Core i5 13600K | 1,950 | 23,515 |
Cinebench R23を使用して3Dレンダリングの性能比較をおこないました。
全てのコアを使っ た時のマルチのスコアでCore i5 13600Kに比べ、Core i5 14600Kが約3%ほど性能が上がっていました。
コア単体の性能を見るシングル のスコアはCore i5 13600Kに比べ、Core i5 14600Kが約4%ほど性能が上がっています。
価格やスペックが違いますが、販売価格が数千円高い1万3700 Kとは結構な性能差があります。
HandBrakeで測定
FHD | 4K | |
Core i7 13700K | 201 | 950 |
Core i5 14600K | 236 | 1,025 |
Core i5 13600K | 241 | 1,055 |
動画変換・エンコードソフトのHandBrakeで測定で数分の動画をCPUエンコード処理にかかった時間を計測しました。
前世代のCore i5 13600Kに比べてFHDはほとんど変わらず、4K出力で約30秒ほどの差が出ました。
ゲーム性能比較
ファイナルファンタジーXIVベンチマーク
ファイナルファンタジーXIVベンチマーク(FF14)最高品質設定のベンチマークでスコアを計測しました。
前世代のCore i5 13600Kに比べ、約4%ほどシングル性能がアップしており、最低フレームレートもCore i5 14600Kのほうが高くなっていました。
4K画質はGPUの性能による依存が高い為、スコアの差はほとんどありません。
APEX
APEXのフルHD最高設定でフレームレートを計測しました。
Core i5 13600Kに比べてCore i5 14600Kはフレームレートの落ち込みが少なく、平均PSが高い結果となりました。全世代と比べて動作クロック数が上がった結果、安定している印象です。
intel APOについて
「Intel Application Optimization(以下APO)」とは、インテルCoreプロセッサー(第14世代)から搭載された新機能で特定のゲームにおいて高いパフォーマンスが発揮されます。
この機能を利用すれば対応ゲームにおいて10%以上フレーム レートが向上するとintel newsroomで説明されていました。
まだ対応されたゲームタイトルは少ないですが、今後対応するゲームが増えることでゲームが今まで以上に快適に遊べるようになります。
Core i5 14600K/Core i5 14600KF 搭載のおすすめゲーミングPC
ARK(Core i5 14600K/Core i5 14600KF搭載PC一覧)
まとめ
今回はCore i5 14600Kの基本性能・前世代のCPUの比較についての情報を掲載しました。
「Core i5 13600K」と比べても性能差はほとんどなかったので、既にCore i5 13600Kをお持ちの方は無理して買い替える必要は無いでしょう。
あと数千円出せばスペックの高いCore i7 13700Kが買えるので新規購入や買い替えを考えている方はその時の価格や相場に応じてCore i5 14600Kか、Core i7 13700Kのどちらを買うか考えましょう。