近年、ゲームのグラフィックスやコンテンツのボリュームは飛躍的に進化しており、それに伴って必要なストレージ容量も増加しています。新しいタイトルのゲームを遊ぶため、そして複数のゲームをストレージに保存しておくため、どれだけのストレージが必要なのか。
この記事では、現代のゲーミング環境におけるストレージの必要量を解説し、適切な選択をするためのポイントを紹介します。ゲーミングPCを購入またはカスタマイズする前に、ぜひ参考にしてください。
以下の記事でゲーミングPCのセール情報をまとめているので、新しくPCを購入する方やパソコンの買い替えを考えている方は参考にして下さい。
ストレージの種類
SSD
SSD(ソリッドステートドライブ)は、半導体メモリを使用してデータを保存します。HDDに比べて高速な読み書き速度を持ち、ゲームのロード時間の短縮やシステムの快適性向上に寄与します。価格はHDDよりも高い傾向にありますが、パフォーマンスの向上が期待できます。
HDD
HDD(ハードディスクドライブ)は、長年にわたってコンピュータの主要なストレージとして使用されてきました。大容量で比較的低価格なのが特長ですが、物理的なディスクを回転させてデータを読み取るため、SSDに比べると速度が遅くなります。
ゲーミングPCに必要なストレージ容量の目安
ゲームメインで使う場合
ゲームを主として楽しむユーザーにとって、ストレージの容量は極めて重要です。最新のゲームは高解像度のグラフィックスや大規模なゲームワールドを持つため、必要なストレージ容量も増加しています。
500GB以上がおすすめ
多くのゲームをストレージに保存して、ストレスなくプレイしたい場合、最低でも500GBの容量が推奨されます。これにより、複数の大型ゲームをインストールしても余裕を持った容量が確保できるでしょう。
最新ゲームは100GBを超えるものもある
現代のAAAゲームは、その詳細なグラフィックスとコンテンツの量から、100GB以上の容量を占めるものも増えています。そのため、常に最新のゲームをプレイするためには、大量のストレージが求められます。
動画編集をする場合
動画編集は、ストレージ容量を大きく消費する作業の一つです。特に高解像度の動画を編集する場合、その容量要件はさらに高まります。
1TB以上がおすすめ
動画編集には、大量のファイルや素材を取り扱うことが多いため、1TB以上のストレージが推奨されます。これにより、編集中のプロジェクトやレンダリングデータなど、大きなファイルを容易に管理できます。
動画ファイルは高画質になると容量が大きくなる
4Kや8Kといった高解像度の動画は、その品質から非常に大きな容量を占めます。高品質の動画を扱う場合、十分なストレージ容量が必要となります。
その他の用途
ゲームや動画編集以外にも、ゲーミングPCは多岐にわたる用途で利用されます。
オフィスソフトやブラウザなど
ゲーミングPCでも、WordやExcel、ブラウザなどの基本的なアプリケーションは欠かせません。これらのアプリケーションはそれほど多くのストレージを必要としませんが、そのデータやキャッシュが増えることを考慮すると、一定の容量を確保する必要があります。
個人の使い方によって異なる
ゲーミングPCの使用方法はユーザーごとに異なります。音楽制作、グラフィックデザイン、プログラミングなど、様々な用途での容量要件を考慮して、十分なストレージを確保することが大切です。
人気ゲームの必要容量
ゲーム名 | ジャンル | 必要なストレージ容量 |
---|---|---|
Elden Ring | アクションRPG | 60GB |
Fortnite | バトルロイヤル | 30GB |
Apex Legends | バトルロイヤル | 30GB |
Counter-Strike:Global Offensive | シューティング | 15GB |
Dota 2 | MOBa | 20GB |
League of Legends | MOBa | 10GB |
Minecraft | サンドボックス | 4GB |
PUBG: Battlegrounds | バトルロイヤル | 30GB |
Grand Theft Auto V | オープンワールド | 65GB |
Red Dead Redemption 2 | オープンワールド | 150GB |
The Witcher 3: Wild Hunt | オープンワールド | 50GB |
Cyberpunk 2077 | オープンワールド | 70GB |
Star Wars Jedi: Fallen Order | アクションアドベンチャー | 50GB |
God of War | アクションアドベンチャー | 50GB |
Horizon Forbidden West | アクションアドベンチャー | 100GB |
ストレージ容量が足りなくなったらどうすればいい?
ゲーミングPCでのゲームプレイや他のタスクが増えるにつれて、ストレージの容量不足は避けられない問題となることがあります。しかし、容量不足の問題に対処するためのいくつかの方法があります。ここでは、ストレージの容量を増やすための主要な3つの方法を紹介します。
外付けストレージを使用する
外付けハードドライブやSSDは、手軽にストレージ容量を増やすための素晴らしい方法です。USB接続やThunderbolt接続を利用して、容易にPCに接続することができます。この方法の利点は、手軽さと移動性です。もし、複数のPCでデータを共有したい場合や、持ち運びが必要な場面では特に役立ちます。
クラウドストレージを利用する
クラウドストレージは、インターネットを通じてデータを保存するサービスです。Google DriveやDropboxなどのサービスを利用することで、物理的なストレージ容量を増やさずにデータを保存することができます。この方法のメリットは、場所を選ばずアクセス可能であること、データのバックアップが容易であることなどが挙げられます。ただし、大容量のデータ転送には高速なインターネット接続が必要となる場合もあります。
ゲーミングPCに内蔵ストレージを増設
もっとも効果的な方法の一つは、直接ゲーミングPCに新しいストレージデバイスを追加することです。デスクトップ型のゲーミングPCの場合、追加のHDDやSSDスロットが用意されていることが多いです。増設作業は少し技術的な知識が求められる場合がありますが、一度増設すればパフォーマンスの低下を気にすることなく大容量のデータを保存できます。
おすすめの外付けSSD
【エレコム SSD 外付け 1TB】ESD-EMA1000GBK
コンパクトなUSBメモリサイズ。読み込み最大500MB/sのデータ転送を実現しています。
【バッファロー SSD 外付け 1.0TB】SSD-PUT1.0U3-B/N
本体質量はたったの約17g。一般的な単三アルカリ乾電池よりも軽いので、持ち運びの際の負担が軽減されます。
【SanDisk SSD 外付け 1TB 】SDSSDE61-1T00-GH25
読出し速度 最大1050MB/秒と書込み速度 最大1000MB/秒の超高速スピードで、高解像度の写真や動画を保存・編集・管理できます。
Q&A
- Q256GBのSSDだけで十分ですか?
- A
256GBのSSDは、OSや基本的なアプリケーションを動かすのには十分ですが、現代のAAAゲームや大容量のデータを扱う場合、すぐに容量不足になる可能性があります。特にゲームや動画編集を主とする場合、より大容量のストレージを検討することをおすすめします。
- QHDDとSSD、どちらを選ぶべきですか?
- A
SSDはHDDに比べて読み書き速度が速く、ゲームのロード時間の短縮や全体的なパフォーマンスの向上に貢献します。しかし、HDDはコストパフォーマンスで大容量を手に入れることができます。ゲームのインストールや動画編集など、高速な読み書きが求められる作業にはSSD、大量のデータを保存する場合にはHDDを選択すると良いでしょう。
まとめ
ゲーミングPCにおけるストレージ容量の選び方は、主に使用目的によって異なります。ゲームメインのユーザーには500GB以上のSSDを、動画編集を頻繁に行うユーザーには1TB以上のストレージを推奨します。その他の基本的な用途や特定の業務に応じて、ストレージの種類や容量を選択することが大切です。必要に応じて外部ストレージやクラウドサービスを活用し、データの安全性やアクセス速度を確保することを心がけましょう。