ゲーミングPCは高性能なゲームを楽しむ為、クリエイティブな活動をする為に多くの人々に愛用されています。しかし、その高性能さゆえに消費電力も高くなることが一般的です。では、ゲーミングPCを使用することでの電気代はどれくらいになるのでしょうか?
以下の記事でゲーミングPCのセール情報をまとめているので、新しくPCを購入する方やパソコンの買い替えを考えている方は参考にして下さい。
電気料金とゲーミングPCの消費電力について
ゲーミングPCは、高性能な部品を搭載しているため、一般のPCに比べて消費電力が高くなる傾向があります。実際にどれくらいの電気代がかかるのか解説します。
1kWhあたりの電気料金について
単位 | 料金(税込) 【2023年6月1日以降】 | ||
---|---|---|---|
電力量料金 | 最初の120kWhまで(第1段階料金) | 1kWh | 30円00銭 |
120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金) | 1kWh | 36円60銭 | |
上記超過(第3段階料金) | 1kWh | 40円69銭 |
契約されている電気会社によって電気料金は変わりますのでその点ご了承下さい。
今回は東京電力の公式HPにて掲載されていた「従量電灯/料金単価」を元に電気代の計算を行います。
【2023年5月31日】から【2023年6月1日以降】で東京電力の料金が大幅に変わりました。
東京の電気料金は少しややこしく、3段階に分かれています。今回は「120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金)」を元に電気料金を算出していこうとおもいます。
ゲーミングPCにかかる電気代の算出方法
ゲーミングPCにかかる電気代は、「消費電力(kw)×使用時間×1kWhあたりの電力量単価」で算出することができます。
kwに変換するためには、1,000で割らなくてはならないので計算時に注意が必要です。
試しに以下の条件で電気代を算出してみます。
「300(消費電力)÷1,000×6(使用時間)×37(電力量単価)=66.6円」です。
1日あたり6時間ゲームをした場合の電気代が66.6円かかることが分かります。つまり月30日間使用した場合は66.6×30=1,998円の電気代がかかることになります。
↑の計算はあくまでゲームを6時間遊び続けての電気代になります。実際はウェブブラウジングをしたり動画を見たり動画編集をしたりPCの消費電力によって変わってきます。
ゲーミングPCの消費電力
まず最初に消費電力はゲーミングPCのスペックによって変わります。
今回は3つのスペックのゲーミングPCを元に消費電力の比較をします。
ローエンド | ミドル | ハイエンド | |
---|---|---|---|
CPU | Core i3-12100F | Core i5 12400F | Ryzen7 5800X3D |
グラフィック | GeForce RTX 3050 | GeForce RTX3060Ti | GeForce RTX3080Ti |
メモリ | 16GB DDR4-3200 | 16GB DDR4-3200 | 16GB DDR4-3200 |
SSD | 1TB | 1TB | 1TB |
電源 | 550W | 650W | 850W |
価格 | 約10~15万円 | 約15~20万円 | 約25~30万円 |
ゲーミングPCはCPUやグラフィックボード等、使用されているパーツやデバイスによってグレードや価格が変わります。
上記のスペックのゲーミングPCで以下の条件で省電力を確認しました。
PCが待機状態の消費電力
ローエンド | ミドル | ハイエンド | |
---|---|---|---|
40W | 60W | 65W | |
1時間 | 約 1.48円 | 約 2.22円 | 約 2.40円 |
6時間 | 約 8.88円 | 約 13.32円 | 約 14.43円 |
ウェブブラウジング時の消費電力
ローエンド | ミドル | ハイエンド | |
---|---|---|---|
70W | 78W | 84W | |
1時間 | 約 2.59円 | 約 2.88円 | 約 3.10円 |
6時間 | 約 15.54円 | 約 17.31円 | 約 18.64円 |
ゲーム中の消費電力
ローエンド | ミドル | ハイエンド | |
---|---|---|---|
205W | 350W | 460W | |
1時間 | 約 7.58円 | 約 12.95円 | 約 17.02円 |
6時間 | 約 45.51円 | 約 77.7円 | 約 102.12円 |
ゲーミングモニターの電気代
デスクトップのPCを使用する場合モニターの分の電気代もかかります。
24インチから27インチの平均的なゲーミングモニターを使用する場合は40w~60w位の消費電力で1時間当たりの電気代 は1.5円~2.5ぐらいです。
CPUとグラフィックボードの消費電力
CPUの消費電力
CPU | TDP(消費電力) | MTP(最大消費電力) |
---|---|---|
Core i5-12400 | 65W | 117W |
Core i5-12400F | 65W | 117W |
Core i5-13400 | 65W | 154W |
Core i7-12700 | 65W | 180W |
Core i7-13700 | 65W | 219W |
Core i9-12900 | 65W | 202W |
Core i9-13900 | 65W | 219W |
Core i9-13900K | 125W | 253W |
グラフィックボードの消費電力
グラフィックボード | 消費電力(TDP) |
---|---|
RTX 3060 | 170W |
RTX 3060 Ti | 200W |
RTX 3070 | 220W |
RTX 3070 Ti | 290W |
RTX 3080 | 320W |
RTX 3080 Ti | 350W |
RTX 3090 | 350W |
RTX 3090 Ti | 450W |
RTX 4060 | 115W |
RTX 4060 Ti | 160W |
RTX 4070 | 200W |
RTX 4070 Ti | 285W |
RTX 4080 | 320W |
RTX 4090 | 450W |
電気代を抑える為の施策
一般的なPCに比べてゲーミングPCは消費電力が大きいですが、節電対策をすることで電気代を抑えることができます。
PCの電源オプション
PCのパフォーマンスを上げる為に電源オプションを高パフォーマンスにしている方は一度設定を見直してみることをおすすめします。バランス設定でも十分にゲームを楽しむ事ができますし、消費電力を抑えることができます。
グラフィック設定
ゲーミングPCにはNVIDIA Geforce等のグラフィックボードが搭載されていますが、グラフィックの設定でも消費電力を抑えることができます。ゲームをする以外にも動画を見たりする際にグラフィックボードの電力は消費されますので一度確認してみて下さい。
スリープモードを活用する
PCを使用していない時、待機時間が長い時はスリープモードを活用しましょう。ディスプレイの電源を落としたりPCをスリープ状態にすることで消費電力を抑えることができます。
まとめ
ゲーミングPCは高性能な部品を搭載しているため、消費電力が高くなる傾向があります。しかし、適切な知識と対策を持っておけば、電気代の節約も可能です。ゲーミングPCを使用する際は、消費電力と電気代を意識して、効率的に使用しましょう。