AIイラスト生成には適切なPCスペックが不可欠です。本記事では、AIイラスト生成に最適なPCスペックと、その選び方について詳しく解説します。さらに、初心者にもおすすめのPCモデルも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
AIイラスト作成に必要なGPUとは?
画像生成用のPCには普通の作業用パソコンと違い、GPU(Graphics Processing Unit)を搭載したグラフィックボードが必要になります。
AIイラスト生成におけるGPUの選び方は、イラスト生成の品質と速度に直接影響するため非常に重要です。以下の点を考慮してGPUを選択することが大事です。
VRAM容量
VRAM容量:AIイラスト生成には大量のメモリが必要です。最低でも8GB、理想的には12GB以上のVRAMを搭載したGPUを選ぶべきです。VRAM容量が多いほど、より高解像度や複雑なイラストを生成できます。
VRAMが少ないGPUでも画像生成AIが使用可能
今までの画像生成AIでは「Stable Diffusion」と「AUTOMATIC1111」の組み合わせが主流でしたが、「Stable Diffusion WebUI Forge」の登場により、6GB~8GBのVRAM容量でもAIイラストが安定して生成できるようになりました。
Stable Diffusion WebUI Forgeは、lllyasviel氏によって開発され、メモリ使用量の削減と処理速度の向上がされています。
GPUの比較表
GPU | VRAM容量 | 参考価格 |
---|---|---|
RTX 4090 | 24 GB | 30万円 |
RTX 4080 SUPER | 16 GB | 22万円 |
RTX 4080 | 16 GB | 20万円 |
RTX 4070 Ti SUPER | 16 GB | 15万円 |
RTX 4070 Ti | 12 GB | 13万円 |
RTX 4070 SUPER | 12 GB | 10万円 |
RTX 4070 | 12 GB | 10万円 |
RTX 3090 Ti | 24 GB | 25万円 |
RTX 3090 | 24 GB | 22万円 |
RTX 3080 Ti | 12 GB | 18万円 |
RTX 3080 | 12 or 10 GB | 13万円 |
RTX 3070 Ti | 8 GB | 10万円 |
RTX 3070 | 8 GB | 8万円 |
RTX 4060 Ti | 8 or 16 GB | 8万円 |
RTX 3060 Ti | 8 GB | 6万円 |
RTX 4060 | 8 GB | 5万円 |
RTX 3060 | 12 or 8 GB | 5万円 |
RTX:NVIDIA GeForcesシリーズは性能が高い順からRTX、GTX、GTという順でシリーズが展開されています。AIイラスト生成でするGPU選びでは、性能が高い「RTX」のGPUを選びましょう。
CPUの役割と選び方
AIイラスト生成においては、CPUの重要性はGPUほど高くありませんが、適切なCPUを選択することで全体的なパフォーマンスを向上させることができます。
最新世代のIntel Core i5〜i7、またはAMD Ryzen 5〜7が推奨されています。CPUがグラフィックボードと比べて低スペックだと、高性能なGPUを搭載しても十分な性能を引き出せない可能性があります。
ただし、生成系AIツールの多くはグラフィックス性能が重視されるため、CPUに過度に投資する必要はありません。バランスの取れたシステムを構築するためには、選択したGPUに見合ったCPUを選ぶことが重要です。
AIイラスト生成におけるメモリの重要性
AIイラスト生成においては、メモリ容量も重要な要素の一つです。メモリは、描画プロセスやレンダリング時のデータ一時保管場所として利用され、AIの複雑な計算をスムーズに行うために多くのメモリ容量が推奨されます。
一般的には16GB〜32GBのメモリ容量がおすすめで、メモリ不足だとエラーが発生してイラストが生成できなかったり、生成に時間がかかったりする可能性がある。 特にAIにイラストを学習させる場合は32GBのメモリが必要とされています。
AIイラスト用のおすすめPC
AIイラスト用のPCを購入する際は、BTOメーカーを利用するのがおすすめです。
BTOとは「Build To Order」の略で、ユーザーの用途に合わせてパーツを選択し、カスタマイズしたPCを構成できるサービスです。 BTOメーカーでは、CPUやGPU、メモリ、ストレージなど、AIイラスト用に最適な高性能パーツを自由に組み合わせることができます。
これにより、予算内で最大限のパフォーマンスを引き出すことが可能になります。 また、BTOメーカーの多くは、AIイラストのような高スペックな構成に特化したPCの構成を提案しているため、初心者でも適切なスペックのマシンを選びやすいのが利点です。 さらに、アフターサポートが充実しているのもBTOメーカーの強みといえるでしょう。
初心者におすすめ G-GEAR GE5J-C242/B
第14世代のCPU「Core i5-14400F」と「GeForce RTX 4060」構成のミドルスペックPCで初心者の方におすすめなスペックとなっています。
ハイスペック G-GEAR GE7J-D242/B
第14世代のCPU「Core i7-14700F」と「GeForce RTX 4070 SUPER」構成のハイスペックPCでAIイラストだけでなく、ゲームはもちろんデジタルイラストやCGレンダリング等、幅広い用途で使える高性能な仕様となっています。
クリエイターPC WA7J-E241/BH
第14世代のCPU「Core i7-14700」と「GeForce RTX 4070Ti SUPER」構成のクリエイター向けPCで、現在活躍されているTOPクリエイターたちが使うPCと同じようなパーツ構成になっています。
よくある質問
- Qパソコンの知識がなくてもAIイラスト生成を始められますか?
- A
- QAIイラスト生成に最適なCPUは何ですか?
- A
- QAIイラスト生成にはどのくらいのメモリ容量が必要ですか?
- A
一般的には16GB〜32GBのメモリ容量が推奨されます。特にAIにイラストを学習させる場合は32GBのメモリが必要とされています。
- QAIイラスト生成用のPCを自作すべきですか、それともBTO(Build To Order)を選ぶべきですか?
- A
知識と時間がある場合は自作も選択肢ですが、BTOメーカーを利用することで、専門家のサポートを受けながら最適な構成のPCを入手できます。BTOは保証やアフターサポートも充実しているため、初心者には特におすすめです。
まとめ
AIイラスト生成に適したPCのスペックは、高性能なGPUを中心に構成されます。推奨されるスペックは以下の通りです
特にGPUのVRAM容量が重要で、高品質なイラスト生成や拡張機能の利用には12GB以上が推奨されます。また、ローカル環境でAIイラスト生成を行う場合は、Python 3.10.6以上とGitのインストールも必要です。これらのスペックを満たすPCを用意することで、スムーズなAIイラスト生成が可能になります。