これからVRChatを始めたいけど、どれくらいのスペックのPCが必要なのか分からないという方も多いと思います。
高性能なパソコンが必要だと聞くと、戸惑ってしまう方も少なくないはずです。結論から言うと、パソコンの価格によって、VRの世界で楽しめる範囲が大きく変わってきます。
VRを使わないモードであれば、比較的低スペックなパソコンでも楽しむことができますが、本格的なVR体験をするためには、高性能なパソコンが不可欠です。
この記事では、予算別にVRでできることを解説し、あなたにぴったりのパソコン選びをサポートします。
VRChat 必要・推奨スペック
VRChat公式の必要スペック
OS | Windows 10/11 64 ビット |
CPU | Intel i5-4590 AMD FX 8350 equivalent or greater |
メモリー | 4 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 970 AMD Radeon R9 290 equivalent or greater |
ストレージ | 1 GB の空き容量 |
VRChatを遊ぶための推奨スペックと値段
デスクトップモード | VRモード (大人数) | VRモード (大人数・イベント) | |
---|---|---|---|
価格 | 10万~ | 15万~ | 20万~ |
CPU | Core i5-10400F~ Ryzen 5 3600~ | Core i5 12400 Ryzen 5 7600 | Core i7 14700 Ryzen 7 7700X |
メモリ | 8GB | 16GB | 32GB |
グラボ | GTX 1660 Ti GTX 1660 SUPER RTX 3050 | RTX 3060 (12GB) RTX 3070 (8GB) RTX 4060 (8GB) RTX 4070 (12GB) | RTX 4070 Ti Super(16GB) RTX 4080 Super(16GB) RTX 4090(24GB) |
VRChatを快適にプレイするためには、PCの『CPU』『メモリ』『グラフィックボード』が特に重要です。
どのような規模で遊ぶか、どのスタイルで楽しむかにより、必要なスペックが大きく変わります。
また、「デスクトップモード」よりも「VRモード」のほうがPCに高い負荷がかかるため、どちらのスタイルで遊ぶかを事前に決めて、それに適したPCを選びましょう。
デスクトップモードに必要なPCスペック
VRChatには、VRヘッドセットがなくても楽しめる「デスクトップモード」が用意されており、パソコンが1台あれば簡単にプレイできます。
「デスクトップモード」は、VRモードと比べてPCへの負担も少ないため、手軽にVRChatを体験したい方や、VRヘッドセットの購入が難しい方におすすめです。
インストール後、すぐにプレイ可能なため、まずは「デスクトップモード」で始めてみると良いでしょう。PC負荷は「VRモード」のほうが高いため、自分に合った遊び方を考えたうえでPCを選びましょう。
デスクトップモード | |
---|---|
価格 | 10万~ |
CPU | Core i5-10400F~ Ryzen 5 3600~ |
メモリ | 8GB |
グラボ | GTX 1660 Ti GTX 1660 SUPER RTX 3050 |
デスクトップモードでVRChatを楽しむ場合、比較的低スペックのPCでも十分に遊ぶことができます。
推奨スペックとしては、CPU: Core i5 10400F以上またはRyzen 5 3600以上、GPU: GTX 1660 Ti以上、メモリ: 8GB(16GB推奨)となります。
この構成であれば、約8万円程度のPCで快適にプレイできるでしょう。ただし、より快適な体験を求める場合や、将来的にVRモードでのプレイを考えている場合は、CPU: Core i5 13400以上、GPU: RTX 3060以上、メモリ: 16GB以上のスペックを検討するとよいでしょう。
VRモードで必要なPCスペック
VRモードでは、「Meta Quest」や「Valve INDEX」などのVRヘッドセットを使用することで、手や足、頭を自在に動かし、アバターと同じ動きで、より没入感の高いVRChat体験が可能です。
さらに、『VIVEトラッカー』といった追加のトラッキングデバイスを利用することで、全身を使った「フルボディトラッキング」が実現し、VRChatの楽しさがさらに広がります。
様々なワールドで相手に挨拶のジェスチャーをしたり、音や映像に合わせて踊ったり、デスクトップモードではできなかった動きの表現が可能になる為、VRヘッドセットを使用してVRChatを楽しみましょう。
VRモード (大人数) | VRモード (大人数・イベント) | |
---|---|---|
価格 | 15万~ | 20万~ |
CPU | Core i5 12400 Ryzen 5 7600 | Core i7 14700 Ryzen 7 7700X |
メモリ | 16GB | 32GB |
グラボ | RTX 3060 (12GB) RTX 3070 (8GB) RTX 4060 (8GB) RTX 4070 (12GB) | RTX 4070 Ti Super(16GB) RTX 4080 Super(16GB) RTX 4090(24GB) |
VRモードでは、VRヘッドセットに表示される高解像度の映像やトラッキングデータをPCで処理する必要があるため、どうしてもPCのスペック要求が高くなります。
上記の表を参考にして、自分の環境や予算に合ったPCスペックを検討してみてください。
もちろん、PCの性能が高いほどVRChatが滑らかに動作しますが、予算に限りがある中で、どこまでスペックを上げるかのバランスを取ることも大切です。
CPU
VRモードでVRChatを快適にプレイするには、高性能なCPUが不可欠です。推奨されるCPUは、Intel Core i5 12400以上またはAMD Ryzen 5 5600以上です。
これらのCPUは、VRChatの複雑な物理演算や多数のアバター処理を効率的に行うことができます。CPUの性能は、ワールド内のユーザー数が増えるほど重要になります。大規模なイベントや20人以上が参加するワールドでは、さらに高性能なCPU(Core i7 12700以上またはRyzen 7 5700以上)が推奨されます。
また、CPUの内蔵キャッシュ容量が多く、シングルスレッド性能が高いものが望ましいです。ただし、VRChatの負荷はGPUに大きく依存するため、CPUのみを強化しても劇的な改善は期待できません。
バランスの取れたシステム構成が重要です。また、VRヘッドセットの種類によってもCPU負荷が異なる可能性があるため、使用するデバイスに合わせた選択が必要です。
メモリ
VRChatのVRモードでは、メモリ容量が快適なプレイに大きく影響します。推奨されるメモリ容量は32GB以上です。これは、VRChatが非常にメモリを消費するアプリケーションであるためです。
VRChatでは、複雑なアバターやワールドのデータがVRAMに読み込まれますが、VRAM容量を超えるデータはシステムメモリにオーバーフローします。例えば、8GBのVRAMを持つグラフィックボードに対して20GBのVRAMが要求された場合、不足する12GB分がシステムメモリに押し付けられることになります。
大人数が集まるパブリックワールドでは、メモリ使用量が急激に増加する傾向があります。そのため、16GBのメモリでは不十分な場合が多く、32GB以上のメモリを搭載することで、より安定したパフォーマンスを得ることができます。
ただし、予算や使用目的に応じて選択することが重要です。デスクトップモードのみを使用する場合や、小規模なワールドでのプレイが主な場合は、16GBのメモリでも十分に楽しむことができます。
グラフィックボード(GPU)
VRChatのVRモードでは、高性能なグラフィックボード(GPU)が不可欠です。推奨されるGPUは、NVIDIA GeForce RTX 3060 (12GB)以上、または同等のAMD Radeonシリーズです。
特にVRAM容量が重要で、8GB以上が推奨されますが、12GB以上あるとより快適なプレイが可能になります。大規模なイベントや20人以上が参加するワールドでは、さらに高性能なGPU(RTX 4080 12GB、RTX 4090 24GB、RTX 4070 Ti Super 16GB以上)が推奨されます。
VRChatではVRAM使用量が多いため、同じシリーズでもVRAM容量が多いモデルを選ぶことが重要です。例えば、RTX 3070 (8GB)よりもRTX 3060 (12GB)の方が、VRChatでは高いパフォーマンスを発揮することがあります。
ワールド内の人数 | グラボ(GPU) |
---|---|
少人数 | GTX 1660 Ti GTX 1660 SUPER RTX 3050 |
10人以上 | RTX 3060(8GB) RTX 3060 Ti(8GB) RTX 3070(8GB) RTX 3070 Ti(8GB) RTX 4060(8GB) RTX 4060 Ti(8GB) |
30人以上 | RTX 3060(12GB) RTX 3080(12GB) RTX 4060 Ti(16GB) RTX 4070 Super(12GB) |
大人数のイベント | RTX 3090(24GB) RTX 4070 Ti Super(16GB) RTX 4080 Super(16GB) RTX 4090(24GB) |
VRChatのよくある質問
- QVRChatの最低限必要なスペックは?
- A
- QVRChatはどのようなPCでできますか?
- A
- QVRChatはノートPCでも遊べますか?
- A
PCの購入はBTOメーカーがおすすめ
VRChat用のPCを購入する際は、BTOメーカーを利用するのがおすすめです。
BTOとは「Build To Order」の略で、ユーザーの用途に合わせてパーツを選択し、カスタマイズしたPCを構成できるサービスです。 BTOメーカーでは、CPUやGPU、メモリ、ストレージなど、VRChat用に最適な高性能パーツを自由に組み合わせることができます。
BTOメーカーの多くは、VRChatのような高スペックな構成に特化したPCの構成を提案しているため、初心者でも適切なスペックのマシンを選びやすいのが利点です。 さらに、アフターサポートが充実しているので、PC初心者の方も安心して利用できます。
VRChat用おすすめPC
おすすめミドルスペックPC
おすすめハイスペックPC
おすすめハイエンドPC
まとめ
VRChatで遊ぶためのPCスペックについての紹介でした。
最初はデスクトップモードでVR機器を使わず様々なワールドを探索したり、色々な方に出合いコミュニケーションを取りつつ楽しんでみてはいかがでしょうか。